プロアクティブ治療のデメリットとは？その②
こんにちは。京都市伏見区のさくら鍼灸整骨院 木藤です。
昨日から噂の「豊洲市場」がオープンしましたね。
早速、色々とトラブル発生しているみたいですね(¯―¯٥)
「初日やし仕方ない」
では、そこで生計を立てている方にしたら、たまったもんじゃ
ないですよねぇ。
本日のテーマは「プロアクティブ治療のデメリットとは？その②」です。
前回は、プロアクティブ治療の１つ目の問題点でした。
覚えて頂いていますか？
忘れちゃったよって方は前回のブログを読み返してください。
では、本日は、前回引き伸ばしにした、プロアクティブ治療の２つ目の問題点のお話です。
プロアクティブ治療の１つ目の問題点が「本当に治っていた患者さんには無駄な治療」でした。
では、２つ目の問題点は？ですが、ステロイド剤やプロトピック軟膏の長期連用は、
アトピー性皮膚炎の症状に対して「悪化要因」となる部分があるってことです。
「え？ステロイド剤やプロトピック軟膏って症状をアロパシー的にでも軽減するんじゃないの？」
と思いませんでしたか？
そうじゃないんですよねぇ。
最近の増加傾向にあるアトピー性皮膚炎は、アレルギーを原因として発症しているものよりも、
皮膚機能や免疫機能の異常状態を発端として発症しているケースが多くなってきています。
アトピー性皮膚炎を発症後は、痒みを引き起こす、つまりのところ症状の原因として、アレルギーが
関係してくることになります。
「病氣の原因」と「症状の原因」は、その治療で考えると捉え方によって、大きな違いが
ありますが、アトピー性皮膚炎の場合、症状の原因につながるアレルギーを悪化させる要因に
IgEを増強させるサイクルが体内で作られていることがあります。
簡単に言えば、正常なB細胞（IgEを表面に発現させていないB細胞＝ｓIgE-B細胞）から、IgEを
その表面に発現させたB細胞（ｓIgE+B細胞）への分化を促すことで、B細胞が通常のアレルギー反応とは
関係なく自発的にIgEを増産し続ける回路を作ってしまうという働きがステロイド剤などにあるという事が
研究により明らかになっています。
言ってみれば、害のない細胞から害を出す細胞へ変形させるのを促して、アレルギー反応とは
関係なく、常に「アレルゲンがありまっせ」って信号を出し続けるようにしていまう働きが
ステロイド剤などにありますよってことです。
アレルギーに関係なく痒みが出たりするってことです。
また、ステロイド剤やプロトピック軟膏は、免疫を抑制する薬剤ですから、皮膚表面における
免疫機能を低下させる働きがあります。
長期間、皮膚表面の免疫を抑制し続ければ、フィルミクテス門と呼ばれる多様性を持った正常な
細菌叢の系統から、黄色ブドウ球菌やコリネバクテリウムボービスなどが中心の異常な細菌叢へと
変化さえられることにつながります。
これらの異常な細菌叢は、デルタ毒素などにより体内のIgEを増強させますので、アレルギー的な
悪化要因を抱える恐れがあります。
プロアクティブ治療が有効とされる炎症や症状がまた「潜伏」している方ならまだしも、
プロアクティブ治療が不必要な完治した状態の方に「不用意」に処方されることは、ステロイド剤などに
よりIgEを増強するようなことがあれば、「新たなアトピー性皮膚炎発症の原因」につながることにも
なりかねません。
もちろん、こうしたプロアクティブ治療中に症状が悪化した場合にドクターはプロアクティブ治療が
新たなアトピー性皮膚炎の発症源とは考えずに「元々のアトピー性皮膚炎が再発した」ということで、
今度はリアクティブ治療に切り替えることになります。
プロアクティブ治療が原因でアトピー性皮膚炎が発症したとは口が裂けても言いません。
見方を変えれば、アトピー性皮膚炎の大きな大きな悪循環の輪がそこで形成されている恐れもある、
ということです。
自作自演ってことですよね。
そんな事をしてたら、いつまで経っても、アトピー性皮膚炎が良くなることはありませんよね。
なんとも恐ろしい話です。
では、次回は、皮膚科のドクターがプロアクティブ治療のリスクを低く見積もる根拠は？です。
京都市伏見区のさくら鍼灸整骨院では、
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