おはようございます。京都市伏見区のさくら鍼灸整骨院 木藤です。

 

世間では昨日から12月になりましたね。気温的には思いのほか

マシなのかなぁって思っているのは僕だけですか?

いや、寒いですよ。でも、寒さがマシなのかなぁって思います。

 

暦では「師走」。師走の主な語源説として、師匠の僧がお経をあげるために、

東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」がある。

この説は、平安末期の「色葉字類抄(いろはじるいしょう)」に、「しはす」の

注として説明されている。

 

だそうです。

 

12月。日本人だけなのか、気忙しくなる時期ですが、気持ちにゆとりを持って

日々の生活を過ごしたいですね。

 

 

本日のテーマは「痒みを知覚する神経線維も、角質層が乾燥すると…」です。

 

痒みを知覚する神経については、昔は痛みと同じ神経と考えられていたものが、

痒み独自の神経により知覚されることが分かりました。

 

 痒み

 

この痒みを知覚する神経繊維は、通常、真皮内に留まっていますが、角質層内

水分不足」に陥ると、角質層内に侵入、そして皮膚に対するちょっとした「刺激」も

痒みとして知覚しやすくなってしまいます。

 

よく、アトピー性皮膚炎の方で、痒くても皮膚を無意識に触っていると、少しずつ痒くなってくる、

といった現象もこうした「触覚」による刺激が痒みを誘発している部分があると考えられます。

そして、いったん搔き始めると、今度は掻くことで炎症が生じ炎症が痒みを生み出す…といった

悪循環に陥ることになります。ステロイド剤など、アトピー性皮膚炎に処方される薬剤は、

免疫を抑制することで炎症を抑え痒みを減らします

 

掻き壊し

 

つまり、乾燥から生じた痒みの神経線維を介した「痒み」については、炎症が関わっていませんから、

直接、効くことはありません。掻くことで生じた二次的な炎症が引き起こした痒みには効くため、

誤解しやすいのですが、神経が関わる痒みは、アレルギーを主要因とする免疫から生じた痒みとは

異なると考えた方が良いです。

 

とはいえ、痒みを知覚する神経繊維の問題は対策方法があります。角質層内まで伸びた痒みを

知覚する神経線維は、角質層内が水分で潤った状態が続くと真皮内に戻っていくことがわかっています。

こうした点からも、角質層内にいかに「水分」を保持させるかは、アトピー性皮膚炎の方にとって、

大きなテーマとなります。

 

保水

 

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