脱保湿でアトピー悪化に注意
こんばんは。京都市伏見区のさくら鍼灸整骨院 木藤です。
12月に入って寒くなるのかなぁと思いきや、思ったよりも寒さがマシですね。
明日からは寒くなるそうなので、油断はできませんが。
まぁ、ちゃんと体を冷やさないようにして、免役力をアップすれば、
風邪なんか引きませんけどね。
本日のテーマは「脱保湿でアトピー悪化に注意」です。
脱ステロイドを提唱する皮膚科医の多くは、同時に「脱保湿」を指導することも
あります。保湿剤は、いくら皮脂に近づけても、疑似成分に過ぎず、体にとっては
異物となることがあること、また、外からスキンケアで「手助け」することで、
体が自らスキンケアを行う力を低下させること、などから一切の保湿剤を使わずに
乗り越える方法のことを「脱保湿」といいます。
しかし、今の私たちの生活環境は、エアコンの使用や食生活の変化などにより、
肌のバリア機能が低下しやすい状況下にあります。また、自ら行うスキンケアとは、
汗と皮脂が乳化した皮膚膜により形成されますが、汗をかきづらいアトピー性皮膚炎の方の場合、
汗をかかない限りはスキンケアがいつまで経ってもできないことになります。
脱保湿そのものは、皮膚への異物の減少などから役立つ方もおられますが、自らスキンケアする
機能を「育てる」という点でみると、「汗」というキーワードが関わる関係で、必ずしも上手くいくとは限りません。
また、脱保湿を指導する皮膚科医の中には、自ら処方した特別な「保湿剤」を使うことを
勧めることもありますが、自分の体の構成成分を99%近づけて作ることはできても100%同じものを
合成して作ることはできません。
結局のところ、医師が特製したものであっても、皮膚にとって「異物」として認識されることには違いありません。
ようは、その異物として認識される度合いが、免疫反応を生じさせる、あるいはバリア機能を低下させるほどの
ものなのかが問題です。医師が作る特製の保湿剤が悪い、という訳ではありませんが、脱保湿の考え方で
その保湿剤が許されるなら、多くのアトピー性皮膚炎の方に実績を持つ「保湿剤」も同等以上の意味合いを
兼ね備えていると言っても良いと思います。脱保湿は、自分の体がスキンケアの力を取り戻せるまで
「耐える」必要があります。痒みを知覚する神経線維は、角質層内の水分が不足している以上は、真皮内には
戻ることはなく、皮膚に対する刺激から痒みが生じることは避けることはできません。
そのため、アトピー性皮膚炎の痒みとは異なる乾燥から生じる痒みの影響が強い方の場合、どれだけ耐えても、
掻き壊しによりバリア機能の低下が続く以上、痒みが減ることはありませんし、耐えきれない、というケースも
多いです。
脱保湿そのものに意味はありますが、脱保湿をしなければアトピー性皮膚炎は改善しない、ということではありません。
アトピー性皮膚炎は、皮膚が「原因」の疾患ですが、その原因は私たちの生活環境の内にあります。
脱保湿を行いながら、エアコンの効いた環境下で一日中過ごして、汗もかかない状況が、人が行うスキンケアの
機能の復活に役立つことは難しいと言えます。アトピー性皮膚炎にとって「脱保湿」が大切なのではなく、
「不適切な保湿」を行わないことが大切であることは忘れないでください。と言ってもやはり最終的には自分の力で
保湿もできるので「脱保湿」ができるのであれば、そこまでいきたいですね。
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