ステロイド剤の功罪とは?
こんにちは。さくら鍼灸整骨院の木藤です。
昨日の雨のせいか今日は朝からビックリするくらい寒いですねぇ。
でも、お店で借りている駐車場の車たちのフロントガラスは
あまり凍っていませんでした。ただ単に寒いからって理由で
凍るわけではないのですね。
今日のテーマは「ステロイド剤の功罪とは?」です。
アトピー性皮膚炎の方が感じる痒みは、アレルギー的な炎症反応から
生じるものと、痒みの神経線維が刺激を受けて生じるものに大別できます。
いったん掻き壊しが生じると、炎症反応が起きることは避けられませんので、
「炎症反応」(掻き壊しから生じる炎症反応)による「痒み」を生みます。
そして、ステロイド剤やプロトピック軟膏など、免疫を抑制する薬剤の場合、
全ての「炎症反応」から生じる痒み全般に効果が見られます。
そのため、ほとんどのアトピー性皮膚炎の方に大して、痒みを抑制する
効果が見られます。
ただし、一様にすべての人に同じ使い方で同じ「効果」と同じ「副作用」が
みられているわけではない、という個人差の問題が生じます。
免疫を抑制することが、結果的にバリア機能の低下につながる(免疫抑制により
生じる感染症の悪化など)患者さんの場合は、繰り返しの使用に至ることで
長期使用からステロイド剤の副作用を受けるリスクが高まる恐れがあります。
最近のアトピー性皮膚炎に関する論文発表を読む限り、バリア機能とステロイド剤の
問題を考えると、表皮における細菌叢を検査しながら、一定期間の薬剤塗布後、症状が
繰り返し現れ、さらに黄色ブドウ球菌やボービス菌が増加している状況であれば、
ステロイド剤以外の治療法を選択肢に入れることも大切になってくるのでは思います。
もし、ステロイド剤を使用しながら細菌叢が健常な方と変わらない状況が続く場合には、
薬剤の使用も感染症の悪化という点で見れば、リスクを生じる可能背が低くなると思います。
アトピー性皮膚炎=ステロイド剤治療、ではなく、お肌の状況に合わせて、治療法を選択、
あるいは一つの治療を行う中で、リスクの兆候がある場合、他の治療法の選択を視野に
いれることが、現在の、アトピー性皮膚炎患者さんの現状に即した対応(治療法)では
ないでしょうか?
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