気圧が変化するときもアレルギーが 出やすい
気圧が高くなると、酸素濃度が高くなり体内に取り込まれる酸素量が増え、交感神経が刺激されて体は
活動的になります。それと同時に血液中には白血球の1種である「顆粒球」が増加しているのです。
顆粒球は、細菌を貪食する働きを持つと同時に、活性酸素を多く発生させる特徴があります。
また気圧が下がると今度は副交感神経が優位になります。このとき、血液中にはリンパ球が増加します。
リンパ球は、体の中に侵入してきた抗原に対して抗原を破壊するために抗体を作り、体を守ろうとします。
顆粒球もリンパ球も、体を守るために重要な働きを持っています。しかし、自律神経のバランスが崩れて、
顆粒球あるいはリンパ球が過剰な状態になると、体に悪影響を及ぼします。
例えば、交感神経が優位な状態が続き顆粒球が過剰になると、活性酸素が増えて、体内のあちこちで
炎症を起こします。そのため、結膜炎、皮膚炎などが起こりやすくなるのです。
また、副交感神経が優位な状態が続きリンパ球が過剰になると、抗体が過剰に作られ、抗原の刺激に
反応しやすくなります。つまり、免疫の過剰によってアレルギー体質を引き起こすのです。
「前日は雨だが、翌日は晴天」あるいは「午前中は晴れていたが、午後から雨が降り、その次の日も天気の
悪い日が続く」などという予報の場合は、急激に気圧が変化しやすくなっています。普段から自律神経を
整えるように心掛けることで、アレルギーの症状が抑えられます。