産後に体調を崩してしまうお母さんは多いです。出産という一大イベントを乗り越えたことによる必然的なものであると思っているお母さんもおられ、「仕方ないなぁ」と諦めたり、じっと耐えているお母さんも多くおられます。病院へ行っても「ゆっくりしていてください」と言われる場合も多く、これを読んでいただいているお母さんも、そういうものだと思って諦めたり耐えたりしていませんか?
ゆっくり休むことで、少しずつ骨盤は元の状態に戻ることもありますが、その間に起こる不調やイライラ、そのうえ、育児もあります。そうした不調に赤ちゃんの夜泣きなどが重なりますと、眠りが浅くなってしまったり姿勢が悪くなる傾向があります。寝ている間、無意識のうちに歯を噛みしめる癖が出ることもあり、それによって生じる頭蓋骨の歪みによっても、色々な症状が出てきてしまいます。
また、お母さんは育児に一生懸命になり赤ちゃんに気を取られてしまい、自分のことまでは気が回らずついつい後回しになってしましがちです。
出産後の生活はその後の生活にとても大きな影響をあたえてしまいます。出産後のケアはとても大切で、特に骨盤のケア(矯正)は非常に重要です。
なぜかといいますと、妊娠中は骨盤を固定している靱帯が緩み骨盤を広げ、出産後おなかの中から時間をかけて元の体形に戻っていきます。
元の体形に戻るまで個人差や生活習慣、食生活にもよりますが、最短でも約3か月かかるといわれています。ただ骨盤が出産前と同じ状態(場所)には戻りません。
産後の骨盤矯正は強い力で矯正をするのではなく、ゆっくり優しく行いますので、産後1か月のお母さんから受けていただけます。
出産後は赤ちゃんのおんぶや抱っこ、おむつ替え、添い寝、ベビーカーを押す前かがみの姿勢などで、体の左右のバランスが崩れてしまい、骨盤への負担も大きくなってしまいます。
出産後の骨盤の歪み(左右差や前後に差)がそのまま固定されてしまうと、腰痛や生理痛、不妊、冷え性、更年期障害などの原因になる可能性もあります。